建長寺の見所は、法堂と半僧坊からの紅葉、鎌倉の海、富士山の景色

鎌倉建長寺

鎌倉建長寺

鎌倉建長寺は、鎌倉五山第一位、臨済宗建長寺派の大本山です。お寺巡りをする時は必ず受付で、「見所はどこですか?」と伺うようにしているのですが、建長寺の見所は、「法堂と半僧坊からの紅葉や鎌倉の海、富士山の景色」ということでした。今回は、建長寺の中を一通り見学してから、天園ハイキングコースから覚園寺方面へと続く、徒歩で3時間から4時間かけて巡る旅をご紹介いたします。



建長寺とは

建長寺は、鎌倉五山第一位、臨済宗建長寺派の大本山。建長5年(1253年)に鎌倉幕府5代執権北条時頼が建立した国内最初の禅寺、仏教寺院です。建長寺の創始者は、1246年に中国からやってきた蘭渓道隆で、九州、京都を経由して、鎌倉にやってきた後に、北条時頼によって迎い入れられています。建長寺の中でも、特に仏殿の天井に描かれた以下の飾りが、中国文化が色濃く出ていると私は感じました。でも仏殿は、1647年に東京から移築されたものなので、蘭渓道隆とは直接の関係は無いのかもしれない?とも思いました。

建長寺仏殿の天井(重要文化財)

建長寺仏殿の天井(重要文化財)

鎌倉五山とは

鎌倉五山とは、臨済宗の寺院を格付けをする制度の事です。鎌倉幕府が任命した住職を順位付けされた寺に配置することで、コントロールさせるための組織管理の制度で、鎌倉五山の順位は以下の通りとなります。

けんちん汁は、建長寺が発祥の地

けんちん汁は、建長寺が発祥の地といわれています。大根、にんじん、ゴボウ、里芋、こんにゃく、豆腐を胡麻油で炒めた後に、出汁を加えて煮込んだ後に、醤油で味付けしたすまし汁の事をけんちん汁と呼びます。本来のけんちん汁は醤油仕立てで、醤油仕立てになっており、精進料理である事から肉や魚などの具材は入っておらず、出汁も鰹節や煮干などは利用せずに、昆布やシイタケなどから取られています。イメージとしては、コッテリバージョンがトン汁。あっさりバージョンがけんちん汁といった感じでしょうか。

建長寺の見所

建長寺の受付で、建長寺の見所は、「法堂と半僧坊からの紅葉や鎌倉の海、富士山の景色」と確認しておりますが、一通り建長寺の中を巡った様子をご紹介いたします。

建長寺の入口

鎌倉学園高校

鎌倉学園高校


建長寺の正面入口には、「臨済宗鎌倉五山第一位」との記載があります。建長寺の隣には、鎌倉学園高校があります。鎌倉学園高校といえば、サザンオールスターズの桑田佳祐や、堺正章といった有名人がいます。ちなみに私は、鎌倉学園高校を昔受験したのですが、見事、落ちました。正確には、剣道の推薦で受けに行ったのですが、「剣道はいいんだけれど、頭が悪すぎる。」との事で落ちました(笑)。世の中生きていくためには、スポーツだけじゃなくて、勉学も必要だという事を知るきっかけになったので、今となっては、よい思い出です。

入口に入ると建長寺境内図があります。鎌倉五山第一位、臨済宗建長寺派の大本山という事もあり、境内は広大で、半僧坊を登りきると、天園ハイキングコースから覚園寺や、瑞泉寺へと続き、参拝だけでなくハイキングまで楽しめる場所になっています。ハイキングと書くと、なんだか少しウキウキワクワク楽しいイメージに受け取れますが、実態は本記事の後半に詳細に記載させていただきますが、ものすごい過酷な山道です。

建長寺境内図

建長寺境内図

正面入口の天下門には、天下禅林という文字が描かれている事が確認できます。天下禅林とは、人材を広く天下に育成する禅寺という事を意味するそうで、鎌倉五山第一位、臨済宗建長寺派の大本山、国内初の巨大な禅寺であった事が伝わってきます。中国明代の書家、竹西が書いたものです。

建長寺正面入口の天下門

建長寺正面入口の天下門

建長寺には有料の駐車場があります。1時間あたり、大型・マイクロバスであれば2000円。普通自動車であれば600円です。紅葉シーズンなどではない、平日の昼間であれば比較的いつも空いています。

建長寺の駐車場

建長寺の駐車場

建長寺の境内

建長寺総門

建長寺総門

建長寺拝観受付

建長寺拝観受付

いよいよ建長寺の境内に入っていきます。建長寺の境内は、総門から始まります。御朱印を希望される方は、総門を入った左側、拝観受付の迎い側の窓口で受付をしてくれています。建長寺では様々なイベントやハトバスツアーなども開催されているので、午前中の早い時間から団体で訪れる方々をみかけます。総門を抜けると、三門へと続く両脇に桜の木が植えられた通路が続きます。

建長寺三門へと続く桜並木

建長寺三門へと続く桜並木

建長寺に入って始めの見所、三門(重要文化財)

建長寺の境内に入って、一番初めに訪れる見所は、三門です。三門は、別名「狸の三門」とも呼ばれています。これは三門が建立された際に、建長寺で育てられた狸が、恩義に報いるため僧侶の姿に身を代えて、住職の化縁を助けて大活躍したという言い伝えがあります。鶴の恩返しならぬ、狸の恩返しですね。

建長寺三門(重要文化財)

建長寺三門(重要文化財)

建長寺三門(重要文化財)

建長寺三門(重要文化財)

建長寺三門(重要文化財)

建長寺三門(重要文化財)

重厚な三門は、建長寺を訪れる方々の休憩場所や、待ち合わせ場所として利用されていて、早朝から多くの方々が三門の影で休んでいます。また、三門内部には、五百羅漢像が祭られていて、三門の下を通過することで心が清浄になるとされています。五百羅漢像は非公開のため、残念ではありますが見学する事はできません。

三門の隣にある梵鐘(国宝)

三門の直ぐ隣には、国宝である梵鐘が祀られています。梵鐘の重さは2.7トンで、建長寺が建立した2年後である建長7年、1255年に大和権守物部重光が鋳造した鐘になります。梵鐘は、大覚禅師による建長禅寺の銘文が浮き彫りにされている名鐘になります。

建長寺梵鐘(国宝)

建長寺梵鐘(国宝)

嵩山門、西来庵

嵩山門から先にあるエリアについては、建長寺専門道場となっていて、一般の方は入れない場所となっています。建長寺の非公開な修行道場です。大覚禅師が中国から伝えた純粋で厳しい禅風は今も受け継がれ、日々昼夜問わず厳しい修行が内部では行われているそうです。

建長寺嵩山門、西来庵

建長寺嵩山門、西来庵

建長寺のビャクシン(新日本名木百選)

三門から仏殿へと向う途中には、新日本名木百選であるビャクシンが植えられています。このビャクシンは、建長寺創建当時に植えられたもので、800年近い樹齢となっているとっても貴重な木です。鎌倉を散策していると、樹齢800年前後の木をよく見かけます。まさに今から800年近く前に、鎌倉幕府が栄え始めたという事がよく伝わってきます。

建長寺のビャクシン(新日本名木百選)

建長寺のビャクシン(新日本名木百選)

いよいよこれからは、建長寺境内のメインエリアへと入っていくため、お焼香場所や守り神の数が増えていきます。

建長寺お焼香場所

建長寺お焼香場所

建長寺お焼香場所

建長寺お焼香場所

建長寺お焼香場所

建長寺お焼香場所

建長寺お焼香場所

建長寺お焼香場所

仏殿(重要文化財)

本尊地蔵菩薩が安置され、法要が行われる御堂です。1647年に東京芝にある増上寺により徳川二代将軍秀忠の夫人で崇源院の霊屋が移築されたものになります。建長寺の仏殿の上には鶴の絵が沢山描かれています。通常、本殿の上には龍の絵が描かれていますが、龍が描かれる意味は、龍は雲を呼び、雨を降らし、本堂を火災から守るという意味がありますが、天井に鶴が描かれている意味は…不明です。

建長寺の仏殿(重要文化財)

建長寺の仏殿(重要文化財)

建長寺仏殿(重要文化財)

建長寺仏殿本尊地蔵菩薩(重要文化財)

建長寺仏殿(重要文化財)

建長寺仏殿本尊地蔵菩薩(重要文化財)

建長寺仏殿(重要文化財)

建長寺仏殿本尊地蔵菩薩(重要文化財)

建長寺仏殿(重要文化財)

建長寺仏殿本尊地蔵菩薩(重要文化財)

建長寺仏殿(重要文化財)

建長寺仏殿(重要文化財)

建長寺仏殿(重要文化財)

建長寺仏殿(重要文化財)

伽藍神

仏殿内部に祀られている伽藍神です。寺院の土地や建物を守るための神で、大覚禅師来日の縁を作ったとされています。

建長寺仏殿内部の伽藍神

建長寺仏殿内部の伽藍神

本尊地蔵菩薩には、伽藍神以外にも守護神となる仏像が沢山祀られています。

建長寺仏殿内部に祀られる仏像

建長寺仏殿内部に祀られる仏像

建長寺仏殿内部に祀られる仏像

建長寺仏殿内部に祀られる仏像

建長寺仏殿内部に祀られる仏像

建長寺仏殿内部に祀られる仏像

法堂(重要文化財)

仏殿の後ろ側にある建物が法堂です。法堂とは、住職が仏に代わって説法するためのお堂です。本来、仏像は祀られる場所ではないそうなのですが、内部には千住観音像とパキスタンから奉納された釈迦苦行像が祀られています。

建長寺法堂(重要文化財)

建長寺法堂(重要文化財)

建長寺法堂(重要文化財)

建長寺法堂(重要文化財)

建長寺千手観音

建長寺千手観音像

パキスタンから奉納された釈迦苦行像

パキスタンから奉納された釈迦苦行像

法堂天井画

法堂の天井には、雲龍図が描かれています。

建長寺法堂天井画

建長寺法堂天井画

龍王殿・万丈の庭園

建長寺で座禅会が開催される場所が万丈(龍王殿)です。万丈の背後には、江戸時代に改修された庭園が広がります。庭園から流れる風が座禅会場である万丈へと入り込み、なんだかとても静寂な空気を感じる場所でした。

龍王殿・万丈

龍王殿・万丈

龍王殿・万丈

龍王殿・万丈

龍王殿・万丈の庭園

龍王殿・万丈の庭園

万丈内部では、写経も行える会場があります。

建長寺龍王殿・万丈の写経場

建長寺龍王殿・万丈の写経場

建長寺龍王殿・万丈の写経場

建長寺龍王殿・万丈の写経場

建長寺龍王殿・万丈の写経場

建長寺龍王殿・万丈の写経場

唐門(重要文化財)

私は様々なお寺の唐門を眺めるのが好きです。唐門とは、屋根に唐破風がついた門の事で、派手な装飾が施された門が鎌倉に限らず多く存在するのが特徴です。唐門の近くには、休憩所がありタバコが吸える喫煙所があります。

建長寺唐門(重要文化財)

建長寺唐門(重要文化財)

建長寺境内での主な見所の見学は以上となります。次は建長時の境内奥へと続く山の中腹に祀られた建長寺の鎮守半僧坊大権現が存在する半僧坊へと向っていきます。

建長寺半僧坊へと向う道

建長寺半僧坊へと向う道

半僧坊

建長寺の鎮守半僧坊大権現が存在する半僧坊へ向う道は、半僧坊に近づくに連れて急勾配な階段が続いていきます。建長寺の奥地にある半僧坊側は、10月でもちらほらと紅葉が色付き始めているのが確認できる場所があります。

10月、建長寺半僧坊へと向う道の紅葉

10月、建長寺半僧坊へと向う道の紅葉

正統院

半僧坊へと向う途中には、天皇家とも縁がある正統院があります。本場所には、旧海軍第721海軍航空隊の顕彰碑が祀られており、一般の人も利用できる霊園場所のようです。墓所の使用料を調べてみましたが、そこそこお値段のする金額となっていました。特に敷地内には立ち入り禁止の記載は無かったのですが、竹でできた低い柵が入口に設置されていたので、内部に入るのは止めておきました。自然豊かで風情漂う場所でした。

建長寺正統院

建長寺正統院

建長寺正統院

建長寺正統院

半僧坊大権現

半僧坊への入口です。しばらく進むと半僧坊大権現が祀られる場所へと続くのですが、後半はかなり急勾配な階段が続きます。頂上まで登ると、富士山が綺麗に見える富士見台がが設置されています。

建長寺半僧坊への入口

建長寺半僧坊への入口

建長寺半僧坊への入口

建長寺半僧坊への入口

半僧坊大権現へと向う急勾配な階段

半僧坊大権現へと向う急勾配な階段

建長寺富士見台

建長寺富士見台

半僧坊からは建長寺方面を見ると境内が小さく見えます。

半僧坊から眺めた建長寺

半僧坊から眺めた建長寺

そして半僧坊から更に先の高台があり、半僧坊から5分ほどで、勝山獄展望台へとたどりつけます。

建長寺勝山獄展望台入口

建長寺勝山獄展望台入口

勝山獄展望台

半僧坊から勝山獄展望台へと続く急勾配な階段です。階段が狭くかなり急なのと、半僧坊から更に高台へと続くため、建長寺の境内が更に小さくなっていきます。最上部には、海抜145.1メートルの展望台があり、晴れた日には、奥に綺麗に広がる相模湾を見渡すことができます。

半僧坊から勝山獄展望台へと続く急勾配な階段

半僧坊から勝山獄展望台へと続く急勾配な階段

勝山獄展望台からの建長寺

勝山獄展望台からの建長寺

勝山獄展望台

勝山獄展望台

かなり高い場所にあるので、高所恐怖症の方は気をつけた方がよいです。

建長寺の境内は、ここで終了となります。正確にはおそらく、半僧坊へと続く山道の手間で建長寺の境内は終了です。

天園ハイキングコース入口

天園ハイキングコース入口

ここから先は、今泉台団地へと向う道と、瑞泉寺覚園寺へと続く道に別れた天園ハイキングコースへと続きます。天園ハイキングコースで、瑞泉寺覚園寺方面へと進んでみたいと思います。

天園ハイキングコース

建長寺半僧坊までは急激な勾配が続きますが、天園ハイキングコースに入り瑞泉寺覚園寺方面へと続く道は下りが続きます。しかも、「本当にこの先進む道があるんだろうか?」と思うような山道へと入っていきます。道が細く、柵や手すりなどは一切ないので、山道から崖側に転げ落ちないように気をつける必要があります。道は泥濘、とても滑りやすくなっているので、転んで直ぐに脱げてしまうような靴は避け、歩きやすいスニーカーを履いた方がよいです。ビーチサンダルでは、まず歩けるような場所ではないのと、初めて訪れる場合、女性一人では不安になるような場所でもあります。

天園ハイキングコース入口

天園ハイキングコース入口



天園ハイキングコースの山道

山道は、とても細く、昔の人が歩いていたと思われる道が長く続きます。特に夏場から秋口にかけては、スズメバチが発生する場所でもあるので、注意が必要です。スマホで撮影しながら歩いていると、滑って崖から転げ落ちる危険性があるので、歩きスマホは避けた方が無難な場所です。

天園ハイキングコースの山道

天園ハイキングコースの山道

天園ハイキングコースの山道

天園ハイキングコースの山道

途中ロープを利用しないと上り下りができないような場所もあります。

天園ハイキングコースの山道

天園ハイキングコースの山道

前方から人が来た場合は、無理をして進まず、向かいの人が通りすぎるまで待っていた方が無難です。

天園ハイキングコースの山道

天園ハイキングコースの山道

天園ハイキングコースの山道

天園ハイキングコースの山道

建長寺半僧坊から1.3キロメートル進むと覚園寺まで残り0.3キロメートルの看板が出てきます。

天園ハイキングコースの山道

天園ハイキングコースの山道

天園ハイキングコースの山道

天園ハイキングコースの山道

たった1.3キロメートルですが、足元の悪い山道が続くので、初めて訪れた人はもっと長い距離を歩いた気分になるかと思います。

やっと、一般道へと出てきました。

天園ハイキングコースの出口

天園ハイキングコースの出口

JR鎌倉駅から建長寺の正面入口から、建長寺の境内に入り、半僧坊から天園ハイキングコースから、覚園寺方面に出るまでは、拝観や写真を撮影しながら3時間ほどの距離でした。

前日一睡もせず、厄払いも兼ねて巡ったのですが、なかなか、ヘビーなコースでした。。。

そして続けて、紅葉が美しい覚園寺へと向ってみました。

建長寺アクセス情報

住所

神奈川県鎌倉市山ノ内8

電話

0467-22-0981

地図

ストリートビュー

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