STP分析について

STP分析とは、セグメンテーション(Segmentation)、ターゲティング(Targeting)、ポジショニング(Positioning)といった観点での分析を行い、自社の市場における立ち位置を明確化するためのマーケティング手法となります。例えば新しい商品やサービスを世の中に出す際、既に競合がいる場合に、自ら検討した商品やサービスをセグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングの3つの軸に配置してみたときに、競合他社がまだ攻め切れていない場所を明確化させた上で、商品やサービスを市場に投下するといった時に行います。

セグメンテーションについて

セグメンテーションとは、自社の商品やサービスを提供する顧客層を決定するために、顧客を分類するための方法になります。細分化されたセグメントを定め、ユーザに接触する事によって、効率的に商品やサービスを購買導線につなげることができます。中には商品やサービスを提供する際に、全方位的に全てのユーザに届けたいという方もいますが、初回から全方位でユーザにアプローチするのは、ユーザにリーチすることができず失敗に終わる危険性がとても高くなります。自社の商品やサービスに関する情報をユーザに届け、的確にユーザの心に響かせたいと思うのであれば、しっかりとターゲットとなるユーザ層を明確化させる必要があります。具体的には以下のような内容を絞り込んでアプローチを行います。

  • 居住地を絞る
  • 年齢を絞る
  • 趣味、趣向を絞る

ターゲティングについて

ターゲティングとは、セグメント化したユーザ層に対して、どのグループを標的にして顧客との接点を作っていくのか?といったアプローチになります。例えば、ある商品を販売する際に、横浜市に住む20歳以下の男女といったアプローチするユーザ層を定めたら、その中にいる男性だけに接触してみるとか、18歳の女性のみにアプローチしてみるといった行いがターゲティングとなります。男性をターゲットにした場合と、女性をターゲットにした場合では、商品販売などの結果に大きな差が出る場合がありますので、結果をみながら効率的にビジネスを動かす際には、セグメンテーションのあとのターゲティングはセットで検討するべき、マーケティング手法となります。

ポジショニングについて

ポジショニングとは、自社の商品やサービスを市場に提供する際に、競合他社と比較した場合に、戦略的にどの場所に位置づけられるのか?といった事を明示化するマーケティング手法となります。例えば、SNSを新たに開発して世の中に提供するといった場合、実名のSNSはFacebook。匿名のSNSはTwitter。実名でリアルタイムなコミュニケーションはLINE。自社で提供するSNSは、リアルタイムで匿名のSNSになるので、競合とバッティングしないので市場の優位性がある。っといった具合に、自ら提供する商品やサービスが、市場においてどの場所に位置するのか?という点を明確化させるためのマーケティング手法となります。

開業時の情報収集に関する関連情報

開業や新商品やサービス開発を行う際、どのような情報を収集して整理していったらよいのか分からない場合は、マーケティングの手法にのっとってまとめていくのが効率的な方法です。以下のページでは、開業や店舗経営などを行う際に必要となってくる情報収集において、どのような情報を収集すればよいのかについて、マーケティング手法別にまとめています。

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