メロウクラブ (Bar Mellow Club)関内で30年以上の歴史を持つ港町横浜を感じる老舗バー【閉店】
今から20年以上前。まだ学生だった頃、氷川丸の船上ビアガーデンでアルバイトをしていた時に訪れたのが初めての訪問です。当時は遊び盛りでだったので、関内のCIRCUSや元町ルイヴィトンの地下にあったLOGOSなどにもよく足を運びました。
メロウクラブは今年で創業31年の老舗バー。店内に入ると老舗の歴史を感じる重厚感が漂っています。私はいつもこのバーを訪問すると、「大人のディズニーランドみたい。」っと何故か思ってしまいます。流れている音楽や、場の雰囲気がそのような思いにさせているのかもしれません。
マスターは横浜市内にある高校のラグビー部出身で、いつもビシッと決めたタキシード姿でテキパキ、シャキッと元気にお仕事をされています。
お店の看板が赤く照らされ、地下深くに伸びる階段。階段下の真っ暗な空間の中にある扉。恐らく一人で訪れる方は、かなり勇気が必要かと思います。
でも安心してください。扉を開けて中に入ってしまえば、落ち着いた雰囲気の中でゆったりとお酒や音楽、周りにいるフレンドリーなお客さんやマスターと楽しいひと時を過ごすことができます。
客層は、周辺でお仕事をされている方々や古くからの常連さん、恋人同士が多いイメージです。
目次
お店の様子
店舗は山下公園寄りの人の気配が少ない路地の中にあります。この赤く輝く看板が目印です。
お店の入り口に入ると地下へとつながる階段が続きます。この階段を下りきった右側に店舗への入口があり、いよいよ店内です。
店内は薄暗い空間にオレンジと黄色のグラデーションがかった光が、お酒のボトルをとてもお洒落に照らしています。
なぜだかフォークの形をした普通のマドラーがカウンター越しにとってもお洒落に見えたので撮影してみました。
撮影に夢中になっていたら、マスターが少なくなったビールの泡を継ぎ足してくれました。
メロウクラブのお酒のコースターにもしっかり、MELLOW CLUBの文字が入っています。
店内はバーカウンターの後ろにテーブル席もあります。会社帰りや2次会の団体のお客さんも利用していて、結構みなさんワイワイガヤガヤと楽しそうにお話しされている方が多いです。
やっぱり横浜港町のバー。店内には船の模型が飾られています。
店内のトイレには、マスターがコレクションされたお酒の本が沢山飾られていて、とってもお洒落です。手に取って読んでも大丈夫なんだと思いますが、なんだか貴重なモノのイメージがあっていつも眺めているだけで中を読んでみたことはまだありません。
バーのトイレはそのお店の個性がとても出る場所だなっと思います。きっと店内でお客さんが一人落ち着ける場所だからこそ、こだわりを出しておいた方がよいのかもしれませんね。
店内の壁にはいたるところに絵が飾られています。よく見ると絵には値段が付いていて購入することができます。これらの絵は、地元の元町エリアで活動されている芸術家の方々の作品で、メロウクラブが画廊となり販売されています。
売値19万円の絵画をお酒を飲んでいたお客さんが、「現金9万円があるから売って欲しい。」とちょうどその場に居合わせた芸術家の方にお願いしたところ、その芸術家の方は「19万円でなければ絶対に販売しない。」と断ったそうです。私なら絶対に9万円で販売してしまいます…。
そんなこだわりの強い芸術家の方の作品も中には飾られ、販売されているそうです。
モスコミュール用にウォッカに漬かった生姜です。モスコーミュールは「モスクワのラバ(ラバとは雄のロバと雌のウマの交雑種の家畜)」という意味があり、「ラバに蹴飛ばされたように」効いてくると言われるように、強いウォッカベースのカクテルです。度数が高いウォッカであることから別名「女殺し」という表現での異名も付けられています。
生姜もだいぶ漬かっているので、きっとこのモスコミュールを飲んだら喉に「カーッ」ときそうですね。
ちょうどこの日は、カウンターで恋人同士の男女が楽しそうにお酒を飲んでいました。
私の恋人は、お酒です。
30年以上の歴史を持つ老舗のメロウクラブ。入口は少し入りにくい雰囲気が漂っていますが、団体でもカップルでも、一人でも、マスターがみなさまを優しく出迎えてくれるお店です。
スポット情報
住所
〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町45−1
電話
045-662-7800
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